【暦と養生】2026年の寒露は10月8日。秋の深まりと、乾燥・冷えに備える養生

朝の空気にひんやりとした冷たさを感じたら、暮らしを少しずつ秋に合わせていきましょう。

2026年の「寒露(かんろ)」は、10月8日(木)です。
二十四節気のひとつで、草木に宿る露にも冷たさを感じるころを表しています。今回は、寒露の意味と、季節の変わり目に取り入れたい養生をご紹介します。(参考:国立天文台・2026年の二十四節気)

寒露とは?――露の冷たさに、秋の深まりを感じるころ

寒露は、立春から数えて二十四節気の17番目です。

「寒」は冷たさ、「露」は草木などに宿る水滴を表します。寒露という名前には、露が冷たく感じられるほど、秋が深まってきたという季節感が込められています。(参考:国立天文台・二十四節気とは?)

2026年の秋の節気は、次のように移り変わります。

秋分:9月23日 → 寒露:10月8日 → 霜降:10月23日

寒露は、その節気に入る日だけでなく、次の節気までの期間を指すこともあります。日付で表すと、今年は10月8日から10月22日ごろまでが寒露の時期です。(参考:国立天文台・2026年の二十四節気)

暦は、季節の変化に目を向けるための目印です。「寒露だから厚着をしなければ」と決めつけず、その日の気温や、ご自身の冷えの感じ方に合わせて調整しましょう。

二十四節気とは?――一年を、24の季節の目印で捉える暦

二十四節気は、太陽の一年の見かけの動きをもとに、季節を24の節目に分けたものです。

春・夏・秋・冬を、それぞれさらに6つに分け、約15日ごとに季節の移り変わりを捉えます。立春、春分、夏至、秋分、冬至なども、二十四節気の仲間です。(参考:国立天文台・二十四節気とは?)

二十四節気の円環図と寒露の養生ガイド。寒露は秋分の次、霜降の前に位置し、2026年は10月8日。冷え・乾燥への対策と気をつけたい症状を紹介。
二十四節気の中での寒露の位置と、秋の養生のポイント。画像をクリックすると拡大表示できます。

秋の二十四節気は、立秋 → 処暑 → 白露 → 秋分 → 寒露 → 霜降の順です。図の中で寒露の位置を見ると、暦の上では秋の後半に入っていることが分かります。(参考:国立国会図書館・二十四節気)

季節の名前を知ると、朝の空気、草木の様子、食卓に並ぶ食材にも、少し違った目を向けられるかもしれません。

この時期に気をつけたい不調

季節の変わり目には、温度や湿度、日々の過ごし方にも目を向けてみましょう。次の症状があっても、すべてを「寒露」や「季節のせい」と決めつけないことが大切です。

のど・鼻の違和感、咳

鼻水や鼻づまりは、アレルギーだけでなく、気温や湿度の変化によって起こることもあります。咳には、かぜなどの感染症、アレルギー、胃酸の逆流など、さまざまな原因があります。乾燥だけが原因とは限りません。(参考:NHS・非アレルギー性鼻炎、NHS・咳)

「朝だけ気になる」「外に出ると出やすい」「夜に咳が続く」など、いつ、どのような場面で症状が出るかを記録しておくと、相談の際に役立ちます。

皮膚や唇の乾燥、かゆみ

肌のかさつき、粉ふき、唇の荒れ、かゆみなどにも気を配りましょう。乾燥した肌では、洗いすぎや強くこすることが刺激になるため、やさしく洗い、保湿を続けることが基本です。(参考:米国皮膚科学会・乾燥肌のケア)

冷え、疲れやすさ、胃腸の不調

手足やお腹の冷えが気になるときは、衣服や室温を見直してみましょう。

また、疲れが抜けない、胃がもたれる、食後にお腹が張るといった不調があるときは、睡眠や食事の内容も振り返ってみてください。ただし、疲労や胃の不調には病気などが関係している場合もあるため、長く続くときは受診が必要です。(参考:NHS・消化不良)

寒露のころに取り入れたい、4つの養生

1.首・肩・足元を、寒さに合わせて調整する

薄手の上着やストール、靴下など、着脱しやすいもので調整しましょう。寒いのを我慢する必要はありませんが、厚着をしすぎて汗をかかないよう、その日の体感に合わせることも大切です。

漢方の季節養生でも、寒露のころは天候に応じて衣服を調整し、とくに足元の冷えに気を配ることが勧められています。(参考:香港衛生署・二十四節気の養生)

2.水分補給と保湿で、乾燥に備える

のどが乾くときは、飲みやすい温度の水やお茶などで水分を補いましょう。咳があるときにも、休息と水分補給は基本的なケアになります。医師から水分量の指示を受けている方は、その指示を優先してください。(参考:NHS・咳)

肌は、入浴後や手洗い後などに保湿します。熱すぎるお湯や長風呂、強いこすり洗いは避け、やさしくお手入れしましょう。室内の乾燥が気になる場合は加湿も選択肢になりますが、加湿器はこまめに清掃してください。(参考:米国皮膚科学会・乾燥肌のケア)

3.温かい食事を、無理なく食卓に取り入れる

この時期の食事には、温かい汁物や、やわらかく煮た料理を取り入れてみませんか。

例えば、にんじん・れんこん・きのこ・豆腐を入れた汁物や、卵や白身魚を添えたおかゆなど。食欲や食べやすさに合わせて、量や組み合わせを工夫してみましょう。

「この食材を食べれば不調が治る」と考えるのではなく、毎日の食事を整える工夫として取り入れてください。胃もたれがあるときは、脂っこい食事や飲酒、就寝直前の食事が負担になっていないかも振り返りましょう。(参考:NHS・消化不良)

4.夜更かしを控え、日中は無理なく体を動かす

朝はカーテンを開けて光を取り入れ、夜は明るい照明やスマートフォンの光を控えめに。日中の散歩など、続けやすい運動を取り入れることも、睡眠を整える助けになります。(参考:厚生労働省・睡眠と健康)

忙しい日も、「もう少し頑張る」ばかりではなく、休む時間を予定に入れておきましょう。

漢方の養生では、秋は「潤い」にも目を向けます

漢方の季節養生には、秋の乾燥に注意し、体の潤いを大切にするという考え方があります。これは、季節と暮らしの関係を捉える伝統的な視点です。(参考:香港衛生署・二十四節気の養生)

日常生活では、冷やしすぎないこと、乾燥へのお手入れ、食事と休息を整えることから始めてみましょう。

養生は、何か特別なことをたくさん足すだけではありません。今の自分の体調に目を向け、無理のない過ごし方を選ぶことも、そのひとつです。

長引く症状や、強い症状は医療機関へ

咳が長引く、息苦しい、胸が痛い、血の混じる痰が出る場合は、季節の不調として様子を見続けず、医療機関に相談してください。とくに強い息苦しさや急な悪化がある場合は、ネット問診の返信を待たず、速やかな受診が必要です。(参考:NHS・咳)

季節の変わり目の不調は、ご相談ください

「最近、冷えや乾燥が気になる」
「なんとなく不調が続いている」
「自分に合った養生を知りたい」

ふくろう薬局では、症状だけでなく、冷えの感じ方、睡眠、胃腸の調子、日々の生活なども伺いながら、お一人おひとりに合わせた漢方・養生をご提案します。

気になることがありましたら、下の簡単問診からお知らせください。

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漢方専門 ふくろう薬局
蔭浦禎士(薬学博士、薬剤師)

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