毎年しもやけ(霜焼け)を繰り返す方へ|原因・予防・養生と漢方の考え方
気温が下がると、毎年同じ時期に手足の指が赤く腫れ、かゆくなる。「お風呂に入るとかゆみが強まる」「一度できるとなかなか治らない」。そんなしもやけ(霜焼け・凍瘡)にお悩みではありませんか?

しもやけはどんな症状?
しもやけは、寒さにさらされた後、指先・足先・かかと・耳たぶなどに炎症が起き、赤紫色の腫れ、かゆみ、痛み、熱っぽさなどが現れる状態です。温まるとかゆみが増すこともあります。繰り返す方も少なくありません。
なぜ起こるのでしょうか
寒さによって皮膚の細い血管が収縮し、その後の温度変化などに伴って血管・血流の反応が乱れ、炎症が起きると考えられています。漢方では「冷え」や「血(けつ)の巡り」、むくみを伴う場合には「水(すい)の巡り」なども手がかりに体全体を見ます。ただし、水分代謝の滞りがしもやけの直接の原因と証明されているわけではありません。
今日からできる5つの養生
- 冷やさない:外出時は手袋・靴下・防寒具で手足を守り、体全体も温かくしましょう。
- 濡れたままにしない:汗や雨で濡れた靴下・手袋は早めに交換し、皮膚を乾いた状態に保ちます。
- 締め付けない:きつい靴や靴下は避け、足指を動かせる余裕を持たせます。
- やさしく温める:冷えた手足を急に熱いお湯やストーブで温めず、ゆっくり温めましょう。強くこすったり、もんだりしないでください。
- 軽く体を動かす:足首回し、指の開閉、かかとの上げ下げ、短い散歩など、痛みのない範囲で続けましょう。
生姜湯・食事・ビタミンについて
温かい汁物や、すりおろした生姜を少量入れた生姜湯は、寒い日の飲み物として楽しめます。ただし、生姜湯だけでしもやけが治るという根拠は十分ではありません。
ビタミンEが話題になることはありますが、サプリメントでしもやけを確実に予防・治療できるとはいえません。肝油などに含まれるビタミンAは過剰摂取に注意が必要で、特に妊娠中・妊娠を希望する方は自己判断で追加しないようにしましょう。栄養補助食品を利用する際は、現在の服薬や体調も含めて相談してください。
温冷法は行ったほうがよい?
しもやけの予防・治療として、熱いお湯と冷水を交互に使う温冷法の効果は十分に確立していません。すでに炎症がある部分を冷水に繰り返し浸すことや、熱い湯で急激に温めることは避け、無理のない保温を優先しましょう。
漢方では体質や症状を見て考えます
漢方相談では、患部だけでなく、手足の冷え方、痛みやかゆみ、むくみ、生活習慣、ほかの症状、現在服用しているお薬などを確認します。
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯:手足の強い冷えなどを目安に検討される漢方処方で、しもやけに用いられることがあります。
- 桂枝茯苓丸:漢方でいう瘀血(おけつ)などを考える際の処方候補です。
- 桂枝加朮附湯:冷えや痛みなどを手がかりに検討することがあります。
- 温経湯:冷えとともに現れる全身の症状を踏まえて検討される処方です。
これらがすべてのしもやけに適しているわけではありません。処方ごとに承認された効能・効果や注意事項が異なり、特に附子を含む処方などは自己判断で服用しないでください。漢方薬も医薬品であり、副作用や飲み合わせの確認が必要です。
受診をおすすめする場合
皮膚がただれる、水ぶくれや傷がある、感染が疑われる、強い痛みがある、繰り返す、数週間経っても改善しない場合などは、皮膚科で相談してください。しもやけのように見えても、別の血管・皮膚の病気が関係することがあります。指が白くなったり青くなったりするなどの変化がある場合も、医療機関での確認が大切です。
ふくろう薬局の漢方相談
静岡県島田市の漢方専門ふくろう薬局では、煎じ薬を中心とした漢方相談と、毎日の養生についてのご相談を承っています。無理に高額な商品をおすすめすることはありません。電話でのご相談や配送にも対応しています。
毎年同じ時期にしもやけを繰り返す方、冷えが気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
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この記事は一般的な健康情報であり、診断・治療の代わりではありません。2026年10月更新。


